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新世紀エヴァンゲリオン

新世紀エヴァンゲリオン

この作品は色々と変わったところがあって、ただのロボットアニメではありません。

エヴァンゲリオンは十四歳の少年少女にしか動かすことができません。そして、よくわからない理由によって動作が不安定なロボットです。制御不能になり暴走することも珍しくありません。しかし、そのような危険極まりないロボットであるエヴァンゲリオンを使って戦わなければ「使徒」と呼ばれる敵によって人類は滅ぼされるというのです。

敵はなぜか「使徒」と呼ばれています。そして、すべての「使徒」を倒した後に、エヴァンゲリオンというロボットを使って「人類補完計画」が発動される(らしい)のです。しかも、ゼーレと呼ばれる謎の団体から、ネルフの指揮とその計画の遂行を命じられているゲンドウは、実は「人類補完計画」を乗っ取り、何か別のことを画策しているようなのです。

主人公のシンジたちは、そのようなことも知らずに、幾多の戦いで精神的に疲弊していきます。

「人類補完計画」は本当に平和をもたらすのか。そして、ゲンドウの目的は何なのか。そもそも、暴走を繰り返すエヴァンゲリオンとは「何者」なのか。作品は多くの謎に包まれています。

シンジにとって母親のような存在になるのかもしれない綾波レイ。戦闘でプライドを引き裂かれたアスカ。彼女たちの行動も、物語の要である「人類補完計画」と密接に関わってきます。

エヴァンゲリオンを操縦する少年、主人公の碇シンジは深いトラウマを抱えた人物です。そして、彼の救済と、エヴァの登場人物の未来を占う「人類補完計画」がどうなるのかは、シンジの最終的な判断に委ねられます。

ところが、最終回の直前、物語は唐突に、ロボットでの戦闘を描くのをやめてしまいます。ある仮想の場所に主人公たち主要人物は集められ、彼らは自己啓発セミナーを受けて、物語は終わってしまいました。ほとんどの謎の解明は放棄されました。そして、本来の最終回を描くべく製作された劇場版でも、彼が、そして人類が救われたかどうかは、はっきりとは描かれず、見る者によって判断が異なるラストとなりました。


※このページの文章は、同人誌『さよなら、エヴァ』から転載しました

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